十大主星の方向の思考
算命学で人間の運命を見る時、それは神(自然)が与えた法則と対話しているのです。
見る側の心を冷静に中庸に保たないと無理なことです。
大自然はあくまでも理の世界です。
私たちは自然の営みから手痛い仕打ちを受けることもあり、時には有難さの極に値する程の恩恵をも受ける時があります。ただしこれは人間側の捉え方であり、自然は常にありのままの動きをしているだけなのです。
自然の姿を人に伝える時には、情の世界になります。悩み困り果て情的に苦しんでいる人に、自然の姿で導き出した答えをありのまま伝えては、相手の心が大いに傷ついてしまうこともあります。その点をよく心しておいてください。
Aさん Bさん
壬 丙 己 壬 丁 癸
申 寅 丑 子 巳 巳
Aさんは木火土金水と全部揃っています。
六文字で全部揃うと人生は安泰です。
あまり浮き沈みや激しさがないのです。
Bさんは水と火のみになります。
Bさんの人生は非常に偏ってくるのです。
偏るとはどういうことかというと、天才型です。
天才型は、ある一部分、ある一点だけが非常に優秀な能力となりますが、バランスがとれないのです。仕事運で大成功したが、家庭運に恵まれないなど、欠ける面も強く出てきます。
バランスの取れている人とアンバランスな人の命式では、これだけの違いが出てくるのです。どちらかというと、人生の渡り方はBさんのほうが厳しい人生になるようです。
上記の星をいかにまとめて、実際の人間分析を行うかが勉強になるのです。
この人間がどういう人間なのかを掴むためには、五方向の場所の意味を知らなくてはなりません。
中央が自分自身の本質、北が目上・親・祖父母など自分の目上にあたる人の場所、南は目下で、西は配偶者や仕事上の補佐役の場所であり、東は兄弟や友人ということになります。
親が牽牛星というのは、自尊心やプライドの星です。一つの形を重んじます。地位や立場を非常に重んじる親です。
この人は牽牛星的なムードを持った兄弟に縁があり、そういう兄弟に囲まれやすいという要素があります。そして、禄存星的な質を持った目下とか子供に縁が出てきます。また龍高星的な質を持った配偶者や補佐役を自分も好み、何となくそういう人に縁があるということです。
人間の幸運や不運というのは、勝手に自分に向ってくるものではないのです。自分という引力がありますから、幸運や不運は、必ず自分から呼び寄せるというところにあるのです。
配偶者の場所に龍高星があると、龍高星的な人を呼び寄せるのです。そこに龍高星的な喜びもあり、龍高星的な悲しみもあるのです。
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